※初代Mac Proのグラフィックカードの選択肢にRadeon HD 5xxxシリーズが加わりました。
※最先端を求めるのでない限り無理に二枚差しする必要はなくなりました。
記事はこちら 初代Mac Proグラボ換装
Intel CPU搭載のMac Proが出て、これでMacもWindows並にグラボを選択できる、そう思っていた時期が俺にもありました。
ふたを開けてみれば、これまでと大差ない高い・品薄・流行遅れの三拍子。結局Macでグラボを使うにはAppleお墨付きのものを選択せざるを得ない、そんな状態。
しかも、あれだけ魅力的だった初代Mac Proも、3年経った今ではEFIなどの64ビット非対応が効いて来て、Windows 7は動かない上に、グラボの選択肢はごくわずか。一時期出ていた8800GTは今ではもはや手に入らない有様。
初代Mac Pro現状のグラフィックカード選択枝は以下。
- デフォルトのGeforce7300 GT
- Geforce 8800GT
- ATI X1900 XT
- Radeon HD 3870
- Radeoh HD 4870
- NVIDIA Quadro FX 4800
のみ。しかも、X1900と3870、8800GTはアップルストアではもう在庫がない上に、4870は公式には非対応で10.5以降をインストールしていれば非公式ながら使えるという状態。Quadro FXは3Dいじらない人間には不必要。
しかも初代Mac Pro用Radeonは二つとも3万円以上する代物で、それだけ出すならGTX 285を買ってしまった方が良いんじゃないかと思ってしまう。まあ、GTX 285は初代Mac Proでは動かないんだけど。
それに、Mac上では写真をいじるくらいでそれほど強力なグラボも必要ない上、7300でもきれいとは言えないまでもそれなりの描画をしてくれたのでどうしても買う気になれずにそのまま放置していた所、Arma2の重さに愕然。仕方なく最後の手段をとる事に。
Windows用グラボ、9800GTを調達して7300GTと2枚挿しにする事でこの難局を乗り切りました。よし、これで後3年は戦える!
とまあ、結果だけ書いてしまうと簡単なんだけど、ここに至るまでの下調べに使った労力はかなりもので、それだけでグラボ代は飛んでる状態。貧乏万歳。
この方法で増設したという記事なりブログなりはないようなので、成功記念カキコ。
Mac ProにWindowsのグラボを挿す、ということ
Mac Proの場合、Mac用とは銘打っていなくてもBoot CampであればWindows用のグラボを使う事が可能。但し、Macブート時にそのグラボは全く使えないため、元からある7300と同時に挿す事でMacブート時は7300、Windowsブート時は新設したグラボでという禁断の二刀流に挑む事に。
しかし、問題も山積。以下順番に解説。
可変速度PCIレーンとその割り振り
Mac Proは4つのPCIレーンがあり、
/System/Library/CoreServices/
にある専用の拡張スロットユーティリティを使う事でそれぞれのレーン速度を変更することができるという非常に特殊な仕様。これは、デフォルトのグラボを4枚差して、それぞれに30インチのモニタを接続し30インチ×8の超大型HDインスタレーションディスプレイにするという使い方が想定されているらしく、一般人にはあまり意味のないものだけど今回はこの特殊仕様を利用。
レーン速度を変更できるとはいってもそれなりに制限があり、初代Mac Proの場合、16xレーンは最下段のみ。その他のレーン速度の最大値は8x。なので7300を8xスロットにさす必要がある。もちろん通信速度が低下する事はそのままグラボのスペック低下を意味するので、このダウングレードに自分の環境が耐えられるのかテストする必要がある。まず試しにユーティリティで7300がささっている、最下段のスロットが8xになるように変更。再起動後にレーン速度が変更されているのでそのまま2、3日普段の状態でしばらく使ってみて問題がないか確認。Windowsブート時にもこのレーン変更の設定は適用されるので、一応見ておいた方が良いかも。これでグラボをいちいち差し替えすること無しにスペック低下後の環境をテストすることができる。
グラボのスペックと電力
ダウングレードした環境に耐えられるのであればWindows専用のグラボを調達しても大丈夫。でもその前にどのグラボを調達するのかが問題。
というのも、Mac Proにはグラボその他へ電源を供給する普通のケーブルがないため、外部電力の必要ない省電力型のグラボにする必要がある。
一応電源スロットはあるので電源供給型のハイスペックカードを入れる事も出来る。のだけど、その場合はRadeon用の特殊な電源ケーブル(両端が6ピン)を調達する必要があり、現状国内では入手できないため海外通販に頼らざるを得ない状態。更に初代Mac Proは電源容量も心もとないので、ここはひとつおとなしく1レーンの外部電源不要な省電力型グラボを求めるのが吉。
また、グラボを二枚さす場合、増設したものは16xのレーンに挿し、7300を別のレーンに挿すのだけど、できるだけ転送速度の速いレーンにさす必要があるので、拡張スロットユーティリティで2番目に早いスロットを探してさす事。デフォルトでは一番下が16x、一番上が8xになっているはず。なので16xに増設分を、8xに7300を挿す。
元から刺さっている7300は左端のノッチがえらい固いので外す時は注意。また、増設分を最下段にさす時も非常に入れにくいので、ここは一つ頑張りどころ。
接続
次に問題なのがどうモニタに接続するのかという事。
少し前に丁度DVIとVGA両方の入力があるモニタを調達していたので、7300からのMacの出力をDVIに、新設したグラボからのWindows出力をVGAに割り当てる事に。
モニタに入力が2系統無い場合、モニタ切り替え機を使うかブートごとに差し替える必要があるので注意。
つながれば後はWindowsにドライバをインストールすればこのまますぐにBoot Campで使うことができる。但し、初回接続時に増設分から出力されないようなので、7300からの出力を確認できるようにしておいた方が無難。
ちなみに画面が真っ暗な場合に備えて、キーボードショートカットでのシステム終了は
XPでは Win-u-u
Vistaでは Win-→x3(右矢印三回)-u
Parallels
実行する前にどうなるのか全く予想がつかず、最大の悩みだったのがこのParallelsでのBoot CampパーティションからのWindowsブート。
結論から言うと普通に使えます。
なんぞコンフリクトするんじゃないかと心配したものの、Parallels VGA Driverとなっていて、完全にエミュレーションのみで動作する仕様の模様。そういえばそんな仕様だったね。うん。
その他
この方法だと、10.6にしてもMacブート時にOpen CL(NVIDIA CUDA相当)が使えなかったり、余計な熱量が増えたりという問題もあるにはある。省電力型のカードを調達したのはこの廃熱の問題も大きくて、以前に試した8800GTはあまりの熱さに不安になり断念。Mac用のカードはクロックを落としている意味がよく分かった。今回調達した9800GTはエコを銘打っているだけに、7300よりもやや熱い程度。内部温度は平均5度ほどの上昇にとどまり、ファンのノイズも非常に小さくてMac Pro特有の静音性にもほとんど影響を与えない。Boot Campで負荷をかけたときに、階下で掃除機を使ってるかな、位のファンの音がある程度。Macブート時はほぼ無音です。
GeForce 9800 GT Eco 1GB
以上、初代Mac Proで安価にグラボを増設するのに必要なあれこれでした。
Mac専用のグラボを増設するよりも越えるべきハードルが少し多いけれど、ハードルの高さ自体は低いし、1万ちょっとで最新のゲームに耐えるカードを手に入れられる魅力はかなりのものなんじゃないだろうか。なにより、高い上に古めのカードを買うか悩まなくても、新しくカードが出たときに気軽に買い替えられるというのはかなり大きい。グラボの制限はそれなりにあるものの、最新最強のグラボをブン回す人はそもそもMac Pro買わないだろうし、特に問題ないような気もする。なので、Mac環境でそれほどグラフィックパワーを必要としないけど、ゲームを楽しみたいという人にはこの方法が最も安価でかつ選択枝が広い方法だと思う。
最近初代Mac Proの中古価格が15万円前後になって来て、Mac Proもようやく値ごろ感が出てきた。
もしこの方法で使うのに不自由を感じない人であれば、是非Mac Proの導入を考えてみて欲しい。
本当に魅力的なマシンなので、Macに興味あるけどゲームマシンとしても使いたいというWindowsユーザも是非。
ただ、初代Mac ProではGTX 285は使えないなど、今後発売されるMac専用グラボも使えない可能性が高いので、今から買うなら2008年以降のモデル(メモリクロックが800MHz)を選んだ方が無難。そのモデル以降であれば10.6の64ビットブートもGTX 285も使えるので、長く使いたい人は2008年以降のモデルを選ぶのが吉。
それと、2008以降のモデルはPCIスロット下2段が16xレーンのはずなので、Windows専用グラボを入れる場合でもデフォルトのグラボをダウングレードさせる事なく、フルスピードで使えるはず。
Macの優れた機能、十二分のスペック、唯一無二のデザイン。そしてWindowsまでも使える上に、制限付きながら最新のグラボまで搭載可能というこの自由度は、一度味わうとやめられない事間違い無し。
当初は今頃手放して環境更新する予定だったのが、なぜかいまだに持ってます。
まあ、環境更新の予算がないだけなんだけど。
うわぁ 換装めっちゃ大変だったんですねぇ 無事換装おめでとうございます1万程度のグラボとはいえ、家庭用ゲーム機よりグラフィック上~は楽しめる感じですねぇ ハードの進化すさまじいそういやNvidiaカード二枚ざしだとあまってるカードをPhysXとか物理演算用に使えたりするんでしたっけ?両方つかったら熱量が恐ろしいでしょうがw
苦労した甲斐あって快適ですわはは。>あまってるカードをPhysXとかそういえばなんかそんなのありましたねぇ。どうなんでしょ。